弁護士、司法書士、行政書士に相談する時のコツや、事案のまとめ方について

はじめに

みなさんは、普通に生活していて、弁護士、司法書士、行政書士といった法律の専門家と接する機会は、ほとんど無い、できれば関わりたく無いと思われるかもしれませんが、多くの人にとって、法律の専門家と接する機会は突然訪れることが多いです。

例えば、相続の発生、犯罪に巻き込まれる、男女トラブル、金銭トラブル等が典型的な例です。

もしもの時のために、気軽に相談できる専門家を一人知っているだけで、とても安心するものです。

本コラムでは、専門家に相談する際のコツやマナーについて、少しお話しさせていただきます。

相談できる専門家を探す

弊所の場合、いわゆる地域の「かかりつけの専門家」という側面を持ちながらも、複数専門の得意分野を有しており、一定の分野においては、日本全国、世界から依頼をいただくことがあります。

法律の専門家とは、なかなか困り事がない限り接触することはないかもしれませんが、地域の法律事務所や司法書士事務所、行政書士事務所のいくつか把握しておくだけでも、いざという時に便利です。

その際、その専門家がどのような分野を得意としているかも重要です。

病院でいいう、「内科」「小児科」のようなものですね。

弊所の場合、普通に生活していて発生する法的問題を中心に、中小企業のサポートを得意としており、全国から、特定分野の許認可申請の依頼や、補助金の申請等の依頼をいただくことが多いです。

何を準備すれば良いか

では、依頼の際にどのような準備をしておくと良いでしょうか。

筆者としては、相談したい内容を事前に200字から400字程度がまとまっているメモが1つあるだけでも、非常にありがたいと思っております。

事前に事案の概要がわかれば、相談者から聞くべき内容が定まってくるからです。

まず重要なのが、「誰が、誰に対して、何をしたいのか」を端的にまとめることです。

具体的には、
・私は、不倫相手に対して、慰謝料を求めたい
・私は、知人に対して、貸した300万円の返還を求めたい

といった具合です。

「何がしたいのか」が分かれば、その後の事案の概要がスムーズに頭に入ってきますが、結局何したいかが解らず、結論が見えない相談は、内容整理に時間がかかってしまうことがあります。

当事者が複数いる場合は、各当事者がまとまっている資料があると、スムーズです。

長くなりすぎない

事案の内容をまとめる場合は、基本的な時系列を、簡潔にまとめることが重要です。

1 2023年1月12日 Aは、Bに対して、300万円を貸す約束を行った
2 翌日、Bに対して、金銭を振込によって貸した
3 2024年1月以降、メールにて返還するよう催告したが、返信がない

このような感じです。

個人的な感情を書きすぎず、時系列で事実を記載することが重要です。

相談時のマナー

筆者は、年間数百件の相談対応をさせていただいていますが、面談ごとの印象は様々です。

「この方はなんとか力になってあげたいな」と思うこともあれば、「この方のご依頼は極力受けたくないな」と思うこともあります。

専門家も人の子ですから、心象は非常に大事です。

特に専門家が嫌がるのが、短期間で様々な事務所を渡り歩き、様々な専門家から意見を求めるタイプの相談者です。

たしかに同じ事案でも、専門家によって見解や対応方針が異なるので、様々な角度からの検討は重要です。

しかし、複数専門家から必要以上に情報を集めると、結局どのように処理するのが妥当なのか、見失いがちになってしまいますし、「A弁護士はこう言った」「B司法書士からはこんな提案を受けた」となってしまい、対応する専門家の心象も悪くなりがちです。

専門家もプロですから、5分も面談すれば、「この方は色々な方に、同じ相談を何度もしているのだな」とすぐにわかります。

複数の専門家に相談すること自体が悪いことではありませんが、真摯に話を聞いている専門家に対して、過去の相談対応者の見解を安易に展開しても、良い心象にはなりません。

事案が複雑で、やむを得ず複数の専門家から助言を求めるとしても、3名程度に留めておくのが良いでしょう。

丁寧に対応してもらったら
法律の専門家は、熱心な人が多く、30分程度の相談であれば、相談料を受け取らない先生も多いです。

丁寧に相談に対応してもらった場合は、しっかりと感謝の気持ちを伝えると、次回困った時も、丁寧に対応してもらえるはずです。

まとめ

  • 専門家に相談する場合は、事案の概要を簡潔にまとめたメモがあるとよい
  • まずは、「誰に対して、何をしたいのか」をはっきりさせる。短くシンプルにまとめる方が、双方にとって有意義な相談になる
  • セカンドオピニオンも大事だが、やりすぎるとかえって解決から遠のき、専門家からの心象も悪くなりやすい
  • 何か困ったときに、頼れるような関係を作るのが望ましい
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