産業廃棄物収集運搬業の許認可を取得したい!講習の問題と対策方法について説明いたします。

はじめに

こんにちは、東京深川行政書士事務所です。

弊所では、産業廃棄物関係許認可の取得サポートをさせていただいておりますが、よくお問い合わせいただくのが、産業廃棄物収取運搬業で受講必須な講習会の試験問題の内容についてです。

試験問題については、問題を持ち帰ることができないということもあり、インターネット上でもなかなか情報が出ておりません。

今回は、産業廃棄物収集運搬業の許認可取得の際に必須となる試験について、少しお話しさせていただきます。

なお本コラムは、2022年4月に掲載したものを再度修正して掲載しております。

講習会の受講方法

産業廃棄物収集運搬業の許認可取得は、数ある許認可の中でも、ややハードルが高い許認可に分類されます。

許認可辞退は、書類を集め、提出すれば基本的には認められる許認可ではあるのですが、申請の際に収める金額が決して安くないのと、講習の受講が必要である、そして許認可の維持・管理にも一定の手間とコストがかかるという点でやや大変な許認可です。

産業廃棄物関連の許認可は、環境に少なくない影響を及ぼすため、一定程度環境法令に関する知識を押さえておく必要があります。

産業廃棄物の許認可を取得するには、まず講習を受講する必要があります。

講習は、複数のパートで構成されており、合わせて2営業日程度のボリュームです。

産業廃棄物関連の実務経験がある方であれば、それほど大変ではない講習なのですが、全くの未経験の方はそれなりに負荷がかかる講習ですので、心の準備は必要です。

講習ですが、そもそも予約が取れない、あるいは取りにくいことが多く、1ヶ月から2ヶ月先の日程で受講することは珍しくありません。

ですので、まずは講習の予約を速やかに行う必要があります。

講習は、必ずしも申請を行う都道府県である必要はないため、例えば山梨県で許認可を取得したい場合でも、静岡県や神奈川県で講習の受講を行っても全く問題はありません。

東京都は比較的受け入れ人数が多く、講習はオンラインで開催していることも多いため、関東近辺の方であれば、東京での受講をお勧めします。

対面受講は、数日に渡って講習の受講を行い、最後に試験を行うのが基本ですが、オンライン受講の場合、講義はオンラインで受講し、配信期間も長いので、試験対策をしっかり行いたい場合は、オンラインで進めるのが良いでそう。

なお、試験は東京の会場で受験する必要があるため、試験会場は遠方から受験されるかとも一定程度いらっしゃいます。

試験問題の出題形式と難易度

実際に、私も2023年に産業廃棄物収集運搬業の講習会、試験を受験してきましたので、その時の経験をもとにお話しさせていただきます。

試験問題の難易度ですが、受験者によって感じ方は様々なように思いました。

巷では「よほどのことがない限り落ちない」と言われておりますが、全くの初学者の方の場合、少なくとも数時間は試験対策の勉強をしておかないと、問題が解けない可能性があります。

出題形式は、いわゆる正誤判定問題と、1〜2行の問題文の空所を3つの選択肢から選ぶ形式です。

出題形式の例 正誤判定

宮城県の県庁所在地は仙台市であるが、秋田県の県庁所在地は仙北市である。なお、秋田県には日本で3番目に大きい湖がある。

出題形式の例 選択式

神奈川県の県庁所在地は(神奈川市・横浜市・川崎市)である。

明らかに一般常識で解ける問題もありますが、問題文がやや長いこともあり、しっかり講義の内容を聞き、復習していないと解けない問題もありますので、留意が必要です。

特に厄介なのが、問題文が2行ある場合です。問題文の前段は正しいかどうか判断できても、後段が悩ましいというような問題がいくつか出題されます。

基本的には、テキストで強調されている箇所、太くなっている箇所、講義で「マークしてください」と言われた箇所から出題されますが、直前に類似問題を少しやっているかだけでも手応えが全く異なります。

問題は、各テーマから満遍なく出てきますが、環境法令や、産業廃棄物の許認可全般に関する知識を問題を確認する問題がやや多く出題される傾向です。

試験の対策方法

問題集ですが、産業廃棄物の各種検定に関するものがいくつか出版されておりますので、少し大きめの書店に出向き、ご自身に合いそうなものを1冊購入されると良いと思います。

検定の試験範囲は、産業廃棄物の講習よりも広いため、問題集を全てやるのではなく、講習で実際に触れられたテーマに絞って学習してください。

講習で触れられていないテーマで出題されることは、ほぼないと思っていただいて問題ありません。

サンプル問題

学習の参考としていただくためのサンプル問題を準備しました。参考になりましたら幸いです。


産業廃棄物の収集・運搬を行う場合には、産業廃棄物の収集運搬車である旨等を運搬車の車体の前後に表示し、かつ、その運搬車に必要な事項を記載した書面を備え付ける必要がある。
× 車体の両側面に表示しなければなりません。基本的な知識であるため、落としてはいけない問題です。


特別管理産業廃棄物収集運搬業の許可を取得していれば、普通の産業廃物収集運搬することができる。
× 特別管理産業廃棄物と普通の産業廃棄物それぞれの許可が必要です。基本的な知識であるため、落としてはいけない問題です。


都道府県知事等は、「欠格要件に該当した場合や廃棄物処理法に違反し、特に情状が重い場合等は、その許可を取り消すことができる。
× 「許可を取り消さなければならない。」が正しいです。やや難しい問題ですが、できれば正答したい問題です。


微小粒子状物質(PM2.5)の健康影響は、浮遊粒子物質(SPM)と同様に呼吸器等への影響であるが、SPMよりも平均粒径が大きいことから、肺の奥深くまで入り込みやすく、有害物質も含まれており、健康への影響も大きい。
× 微小粒子状物質(PM2.5)は、SPMよりも平均粒径が小さいです。やや細かめの問題ですので、こういう問題は無理に取らなくても良い問題です。


日常点検は、車両を運行する人が1日1回、運行後に行う点検である。定期点検は、日常点検より詳細な項目について、3か月ごと、12か月ごと等の定期的な頻度で行う点検である。
× 車両を運行する人が1日1回、運行前に行う点検です。
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